【専門家監修】エクソソームと幹細胞培養上清液
混同される2つの違いと選び方

2.1. 「エクソソーム」は細胞間の情報伝達を担うメッセンジャー

 

エクソソームとは、細胞が分泌する直径30〜150ナノメートル（nm）の小さなカプセル状の物質です。このカプセルの中には、タンパク質やマイクロRNAなど、放出元の細胞の情報が詰まっており、細胞間のコミュニケーションを担う「メッセンジャー」として機能します。エクソソームの最も重要な役割は、特定の情報を正確に相手の細胞に伝えることです。

 

2.2. 「幹細胞培養上清液」は有効成分の集合体

 

一方、幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養する際に分泌された液体のうち、幹細胞そのものを取り除いた上澄み液のことです。この液体には、エクソソームだけでなく、成長因子、サイトカイン、ヒアルロン酸など、数百種類にも及ぶ有効成分が複合的に含まれています。

 

2.3. 図解：両者の関係性

 

【幹細胞培養上清液】

└ 【エクソソーム】

└ 【成長因子（FGF, EGFなど）】

└ 【サイトカイン】

└ 【その他の有効成分】

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結論として、幹細胞培養上清液は、エクソソームという主要な成分を「含んでいる」、より広範な有効成分の集合体です。